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なぜ、常に水は蒸発し続けるのか

コップに水を入れて置いておくと、少しずつ蒸発して減っていきます。冬のほうが湿度は低いので、より蒸発は早くなりますが、夏でも冬でもいずれにしても水は蒸発していきます。室内においたパンも、袋に入れておかなければ乾いて固くなります。湿度が100%であれば、コップの水は蒸発しません。肌でいうと、湿度80%以上になると肌の水分は蒸発しないといわれます。東京都の平均湿度は1月で40%台、7月で60%台です。湿度が80%を超す日は年間数日しかないといわれます。つまり、ほぼ一年中、毎日肌から水分は蒸発し続ける運命にあるのです。それを防ぐのはセラミドの働きです。セラミドが肌に十分あれば、湿度が0%になっても水分は蒸発しません。

化粧水をいくら与えても、与えた先からその水は蒸発します。洗濯バサミで留めない限り、いくら干しても洗濯物は飛んでなくなってしまうというのと同じです。湿度を上げて肌の乾燥を防ぐという人もいますが、それは大がかりな試みです。加湿器などを使って部屋の湿度を上げることは意味がないとはいいませんが、部屋全体を改善するよりは肌を変えるほうが簡単なことです。洗濯物が飛ばないようにするために防風壁を作るような、大規模な構想を抱くよりは、洗濯バサミでパチンと留める方が簡単で確実だというのと同じです。

洗濯バサミで留めるとはつまり、セラミドなどの保湿成分を肌に与えて水分をつなぎとめておくことです。加湿器が無意味とはいいませんが、加湿器を使っても湿度を80%以上にまで上げることは難しく、どのみち肌の水分は蒸発するので、やはり保湿対策は必要です。もう少し考えてみましょう。よく、雑誌やテレビの美容特集などで、「冬は暖房、夏は冷房で空気が乾燥するからお肌は乾燥します」などといいますが、本当にそうでしょうか。乾燥肌の大きな原因は、洗いすぎ、間違ったクレンジングなどによってセラミドが奪われることです。湿度による影響よりも、肌のコンディションによる影響の方が大きいのです。朝、子供に干させた洗濯物が午後にはすべて飛んでいってしまった場合、原因は何でしょう。

「風が強かったから」と子供が言えば、あなたは「きちんと洗濯バサミで留めておかないからでしょう」と言いますね。飛んでしまった最大の原因は、飛ばないように対策をしなかったことなのです。大なり小なり、風は毎日吹きます。大なり小なり、肌の水分も毎日飛んでいきます。洗濯バサミをまったく使わなくてもよい無風の日も、年に何日かはあるかもしれませんが、それはごくわずかな例外的な日で、基本的には「風は吹くものだ」と思って、日々対策すべきです。肌の水分も、湿度が80%を超すような例外的な日を除いては毎日飛んでいくものなので、そう思って対策すべきです。「会社の暖房が強いから肌が乾燥して」などと言う人がいますが、それは「風が強いから洗濯物が飛んじゃった(僕のせいじゃない)」と言い訳する子供のようなものです。